中国セッ江省第二の都市(※第一の都市は杭州市)、寧波市を中心に旅行しました。午前中に奉化市の西郊外の渓口で、弥勒菩薩=布袋様に関連する『雪・・寺』と、「蒋氏故里」の『蒋介石記念館』を、見物・見学しました。国民党総統で、国共内戦に敗れて台湾に逃れた蒋介石が、単なる観光目的の扱いに止まらず、歴史上の人物として一定の敬意を払われているのには、10年前と同じく今回も意外な印象を持ちました。
昼は寧波市内で食事後、明の時代の蔵書家が建設した書籍保存の施設『天一閣』で、典籍や書庫、庭園等の見学をしました。同じ漢字文化圏に日本も入っていることを実感しました。
午後には更に、東に25キロメートル程離れた『天童寺』を参拝しました。天童寺は、現在は「天然森林公園」として緑地保存が完全な山地の、南西斜面に伽藍が配置された山寺で、麓の村の集合的な住居が左側に曲がった先にあるので、寺からは狭い平地を隔てた南側の山地が望めるだけで、完全に俗界を離れた位置にあります。13世紀に、日本の鎌倉仏教の禅宗の曹洞宗の開祖道元が、留学して修行した寺です。寺の伽藍配置を模範として、曹洞宗の本山、越前永平寺に取り入れたそうです。我が家の菩提寺が曹洞宗であり、30年前にある団体旅行で永平寺を参拝したことがあり、感慨深いものがありました。
夕方には再び市内に戻って、かつて13世紀に、道元が寧波に上陸した地点の記念碑を見学しました。
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