「法律家は悪しき隣人」という箴言の奥義を、垣間見たような事がありました。従来私がこの箴言について解釈して来たのは、法律家は万事法律の適法性や合法性にこだわる嫌いがあって、堅苦しくて付き合いヅラいといった意味でした。
しかし実態は、法の適法性も合法性も総て利己主義的に用いることを批判したものではないか、と考えました。具体的な事情は伏せます。
実定法の法理では、全く適法で合法的な行為であっても、「公序良俗」にも「信義則」にも何ら反せず抵触しない行為であっても、高度な整合性を表面上有すれば有するほど、究極的には動議に反する場合もあるものです。
一般人の知覚では、思いも寄らない行為であって、法律に詳しいか、あるいは法律に詳しい者から知恵を付けられて、ためらわずに「不人情」な行為に出る場合があります。
それは事の成り行きからそうなるのではなくて、当初から用意周到な進行計画に基づいた、理不尽さを伴うようです。
コメント