本日の段階で一定の決着を見た国政の政権与党の政変を、野党側に所属する一地域議員の傍観者である私が垣間見ると、政治について様々に考えてきた事について、更なる教訓を得る事が出来ます。
私には、古今東西、政治家の類型には、嫡子型と養子型の二つがあると思われて仕方がありません。そのような、家系的な、私的な、秘事にさえ及ぶ事項に着眼するのは、はなはだ不謹慎あるとは思いつつ、ピンは歴史上の大政治家から、キリは地域議員に至るまで、概ねどちらかに「仕分け」が出来るようです。
「嫡子型」の政治家とは、政治的な権威や一定のブランドをもって政治の世界に参入する、といった事情から、当初から有している政治的な遺産を傷つけることの不利益を自覚しています。したがって、基本的に曖昧模糊とした政治的態度を取り勝ちとなります。
しかし、ここ一番といった局面では、ある種の「英断」も可能です。
「養子型」の政治家とは、基本的に徒手空拳から政治を開始し、有力者の養子や閨閥とは限らないものの、政党や組合や何らかの組織に依拠します。政治的な遺産は在りませんので、失うものが無い気軽さと、いつでも振り出しに逆戻りする危機意識から。様々な人的組織パイプ作りに余念がありません。所謂、ハングリー精神は権力欲反映されますので、現実的な政局では強みを発揮します。
が、権力に固執しますので、政治の性質を時代に合わせて、前進させる事が困難です。
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