7月11日(月)の日記で述べた、「若者世代の現実感覚」について、再考してみました。既に古典化されつつあるミスターチルドレンの世代でさえ、「スポーツカー」や「ヨット」は歌詞に登場しないようです。
そう言い放った私が、ミスターチルドレンとの対比として思い描いたのが、30年ほど前に山口百恵と松田聖子の歌った曲の歌詞でした。
山口百恵の『プレイバック Part2』では冒頭に、「緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシエ」とあります。真紅を「真っ赤」と発音するユニークさもありますが、その前に、街路樹の緑までコントラスト効果を上げる為に色つきで登場し、スポツカーのポルシェが強調されます。
松田聖子の『裸足の季節』では、「白いヨットの影 渚をすべり」と、こちらも懇切丁寧に、影の黒を含めて、白黒で修飾されながら、冒頭にヨットが歌われます。
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