江戸時代末期、所謂幕末の1967年から1968年にかけて、日本国内の近畿から東海地方にかけて、『ええじゃないか』という、集団乱舞があったそうです。1968年は慶応4年と明治元年の重なる年です。日本の歴史の大いなる節目の年に相当します。
一応は、「世直し」をスローガンに掲げたようですが、何ら合理性や合目的性は無く、このような民衆相互の「付和雷同」による、一種の政治的空白状態は、その後の民衆にとって、「苛政」として「附け」が廻ったと考えられます。
日本人は、歴史上最も重要な局に差し掛かると、政治的に虚脱状態となる習性が、有るのかも知れません。
先の埼玉県知事選挙の低投票率を鑑みるに、自民党系が対抗馬を擁立しなかった政治的怠慢さと、4分の3の有権者が投票場にさえ足を運ばなかった無関心さに、私は感慨無料でした。
逆説として考慮すると、今が日本の政治のみならず、国民の運命を決める重要時点ではあるまいか、との皮肉な推量も出来ます。
コメント