東京都下多摩地域の国立(くにたち)市を、午後にマイカーで訪れました。JR国立駅南口前の交通広場、南北大通り(大学通り)、市役所や谷保天満宮を見学しました。
立川市から国立市に入りますと、途端に道路が狭くなりました。「文教都市」である国立市の有様が、否応なく実感された瞬間でした。「文教都市」は、閑静な佇まいを重んじ、昔ながらの道路幅であるわけです。
別の角度から論ずれば、学園都市としての特性から、商工業が少ないだけ、法人市民税が少なくなり、都市基盤整備が遅れるものなのです。国立市に住居を構える方々は、閑静な住宅、広い公園を志向しているのでしょう。後で聞いた話では、個人市民税の税率は高いようです。
JR中央線の国立駅は高架化によって、三角屋根の駅舎が消滅しました。が、この国立市のランドマーク・象徴てき建造物は、木造の材質をもって、復活の計画があるようです。
南北大通り(大学通り)は、車道と街路樹、自転車道と歩道が幅広く豊かに隔てられ、沿道は高さ制限のある店舗群、一橋大学の正門や奥に控える校舎などの相乗効果によって、独特の風格や荘厳さを、醸し出していました。
市役所は、JR南武線の北側に位置し、公園や小学校に隣接した、こじんまりとした建物で、地上3階、掘割の地下1階建です。取ってつけたような無駄が無いのが特徴といえば特徴でした。
谷保天満宮は、国道20号(甲州街道)の南沿いに大鳥居があります。ところが、意外なことに、鳥居をくぐってしばらく南に歩き、正面の石段を下がったところに、それも向って右側の帆北西側に本殿や拝殿がありました。
すなはち、南東側に向かって本殿や拝殿が配置されてることになります。それも多摩川の河岸段丘の上では無くて、下です。甲州街道が河岸段丘の下の南側を通っていた時代に建立されたため、との説明書きを読んでもしっくりしませんでした。天神様のご神体である菅原道真の三男が創建した、と縁起には記されているそうです。
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