法律遵守といえば、社会通念として違法行為から身を遠ざける事を意味するようです。 これには諸法令の有する要素を消化吸収し、「公序良俗」を念頭に再統合した「規範意識」を自身のかなに据えて、少なくと可能な限り合法的に身を処す、といった態度に表象されるものと考えられます。
ところが、規則の立法者の趣旨に無頓着で、常識の想定外の行為や恣意的な解釈によって、周囲の承諾を確認したり、納得を得ることなくして、自身あるいは自身の所属するグループだけの論理――この場合普遍性に欠けるのは当然ですがーー一を振りかざして、法の空隙あるいは、法の不首尾に乗じて「ごり押し」する輩が、近年跳梁跋扈する気配があります。
どこかおかしい、なんとなく変だ、と気付いてはいるものの、有識者の大部分の方々は、全体の法秩序を最首とするがためか、大人げなさを披歴することを潔しとしないためか、放置しているのが現状でしょう。
困った事に様々な小さな思惑から、これに同調するまでにいたった、常に社会環境の制約の中で生息せざるを得ない、あるいは所与の条件に常々過剰適合する性癖のある輩に、「輔弼」されている場合さえもあるといった、嘆かわしい状況もしばしばです。
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