かつて、俳優の故渥美清さんのテレビコマーシャルのキャッチフレーズに、「丈夫で長持ち渥美清」というのがありました。 製薬会社の強壮剤の宣伝の言葉であったようです。 今では、その商品も無く、一般からも忘れ去られていますが、私は子供の時以来、今でもなぜか良く覚えています。
昨日視察した、『明石市天文科学館』のプラネタリウムも、「天象儀 長寿日本一」と自ら呼号するだけあって、この『丈夫で長持ち・・・』の素質が十分にあるようです。
最も、これには秘訣があって、歴代の投影担当者が機械を丁寧に操作し、負荷のかかる投影を控える、などの隠れた工夫が有ったればこその「快挙」のようです。
これからは、自治体も国も、殊更機械の更新や機構のイノベーションに走るよりも、むしろ機械や機構の長寿命化を図るべき、と改めて考えて納得するきっかけとなりました。
つまり、出来るだけ丁寧に根気よく、無理をせずに諸事万端を的確に機能させ、古くなっても使い捨てにせずに、永らくあるいは恒久的に、その機械に対して本来想定された耐用年数を超えて、出来れば飽きれ果てる程に長持ちさせる、といった最も素朴で合理的な付加価値の形成の形態です。
コメント