漫画家の手塚治虫氏の慧眼ぶりを再認識しています。 代表作『鉄腕アトム』の一場面を、21世紀の今、再評価しています。
その場面は、何らかのロボットを設計図に基づいて組み立てている際に、作業の終盤でロボット自身が作動して、自身を人間の手を煩わすことなく完成させてしまうのです。
コンピュータの代表的OS(オペレーティングシステム)のウインドウズ7からウインドウズ10までのヴァージョウンアップに際して、たった一つのボタンで、パソコン自体が自ら起動して、数時間で完了してしまいました。 特に「これで進めて良いか?」の確認のボタン動作無にです。
私は驚くとともに、空恐ろしさも感じています。 何らかの弊害が生じた場合に後戻りは出来るのでしょうか。 人が、マニュアルを片手に、一歩一歩ずつ進むほうが、人間の知力・体力のスケールに合致しているのではないかとも思えるかからです。 元に戻すには、こうはうまくは機能しないでしょう。
ともかく、手塚治虫はそれら全体をひっくるめて、未来世界に対して、科学者としての知見と感性とを兼ね備えていた、と考えざるを得ません。
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