45年程以前の、1970年代初頭にレコードで聞き、長年意味合いが確認出来なかった、太田南畝の狂歌の意味が正しいい事が判明しました。
桂文楽師の落語『寝床』は、義太夫語りの好きな旦那の、素人芸が周囲に公害をまき散らす内容。 冒頭の枕は、次のように始まります。
「古い蜀山の狂歌に、未だ青い 素人浄瑠璃 黒がって 赤い顔して 黄な声を出す、という悪口が言ってございます。」
初心者の義太夫がの下手さ加減を、青、黒、黒、赤、黄、の五色を入れて洒落た名句です。
この、「くろがって」が、「玄人がって」の短縮であろうと考えて来ましたが。そのもずばり「くろがる」といった短縮的表現は、既存のものであったようです。
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