論語の子路第十三の二十で、「四方に使いして、君命を辱めず。」の『君命』とは、文字通りに解釈すれば「主君の命令」となるでしょう。しからば、現代の民主主義国家にとっては何に相当するでしょうか。それは「国是」という言葉に相当するでしょう。
論語という言行録の主人公・主体者の孔子も、国家の自己同一性を重んじて、対外的な友好親善関係の際にも、決してそれを度外視してはならないもの、と考えていたとも思われます。現代の日本の「国是」とは、平和主義となるでしょう。
一言で平和主義と申し上げても、それを貫徹するための前提の諸条件である、客観的で豊富な歴史、地理、文化の知識、交流の際の忍耐力、未来永劫持続させる継続性、などが当然のように要求されます。
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