午前中に団体で、上海市内の『新天地』地区の見物や、土産物屋での買物、試飲を含んだお茶についての講義の受講などを行いました。次に、私の単独の自由行動として、上海市内の「孫中山記念館」=『上海孫中山故居記念館』を見学しました。中国近代革命の先駆者孫文が、1916年から1924年まで妻の宋慶齢と過ごした家屋の位置に、記念館は設置されています。3階には、孫文の活動に協力した日本人の展示コーナーもありました。
私は、上海とは欧米列強の植民地支配下での港町、現代でも商業都市としてのみ考え、あまり政治的な拠点性の要素を、考慮してこなかったのですが。1921年中国共産党の第一回大会が極秘に開催さた、中国共産党の発祥の地が上海であり、『中国共産党第一次全国大会会・・記念館』となって、革命の聖地のような扱いでした。孫文の第一次国共合作や、中国民主化への鼓吹者としての孫文の活動拠点は上海であったようです。
武力的な背景を持たない孫文は、力による政治ではなく、自ら華南や華北を巡り、多くの団体に民主化を呼びかける、といった行動を取ったようです。「連ソ容共」に例を見るように、党派的な根性とは、かけ離れた存在であったようです。
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