午前、岐阜県各務原市にある、航空自衛隊岐阜基地を視察しました。視察の主な目的は、「自衛隊病院」でした。
自衛隊岐阜病院は、基地の敷地内に立地し、基地の門で確認を受けて入場できる自衛隊員及びその扶養家族のみが、受診や療養、手術、入院の対象者となり得ます。このようないわば閉鎖的な医療機関の存立の論拠は、軍隊の自己完結性にあります。
「軍隊」は、有事を想定して成立しています。あらゆる状況下で、機能しなければなりません。負傷者やテロリズムで病人が発生した場合、民間の病院を頼ろうとしても、民間の機関・施設は有事においてさえも正常に機能する保障はありません。
しかし、基地の外の敷地に自衛隊病院が立地するため、特に防衛上の機密漏洩や防衛施設への破壊行為を危惧せずに、医療行為を不特定の地域住民に開放する、自衛隊病院もあるようです。拡大に解釈すれば卑近な例では、所沢市の「防衛医科大学校付属病院」がそうです。
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