経済政策の景気浮揚策の中で、「消費への動機付け」の役割が大きいようです。国や地方自治体の景気浮揚策の一環としての消費促進策には、いくつかの類型や歴史的な教訓、学問として体系化された経済政策があるのではないかと考えます。
極端な不況の今日、一部の消費行動をいわば極端に刺激する政策もあるようです。これらの政策がどれだけ社会経済全体に波及効果を及ぼすのか、私宮岡治郎には、なかなか判断が出来ません。
古代中国の思想家孔子の言行録『論語』に「小人窮すればここに濫(みだ)る」という文章があります。原則として周囲の環境が変わるまで、苦境に耐えなければならない時でありながら、あれこれと苦し紛れの行動を行って、連鎖的に苦境を深刻化する例は、古来枚挙に暇の無いところです。一定の見識である「定見」と、それを貫く為の政治的な「信頼」がどうしても必要です。
唯々手を拱いて、政治が経済に対して無為無策で良い訳ではありません。しかし、経済は循環するものであり、政治は社会的な不均衡是正などの弊害への対症療法に向かうべきでしょう。
景気が好況と不況とで循環する、といった経済体制をこの際反省して、修正するといった意見も強く出てくるべきでしょう。また、地球温暖化対策などの環境対策を大きく進める絶好の機会ともなるでしょう。短期的な動機付けで開始した政策が、長期的には人類の存続に貢献する可能性もあるでしょう。「瓢箪から駒」であっても良いのです。
ハイブリッド低公害車の普及そのものは好ましいとしても、もう少し排気量の小さな自動車の開発と指定は無いもでしょうか。あまり小型車では、一台あたりの利幅が少ないため、経済の活性化に結びにくいというわけでしょうか。
移動距離に対して、二酸化炭素排気量の圧倒的に少ない、鉄道といった大量公共交通機関への誘導をせずに、高速道路といった、同じ自動車ですら、時速40kmの経済速度を逸脱した高燃費走行を導く交通手段への誤った誘導政策は、短絡的で賛成できません。
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