日常会話や文章に、「二の句が継げない」といった言い方があります。広辞苑を引きますと、「驚いたり、あきれたりして、次の言葉がなかなか出てこないことにいう。」となっています。
私宮岡治郎の経験則では、多少趣を異にするかも知れません。私が一応前置きをして本題に入ろうとした矢先に、相手から話題を転換され、当初周到に準備した論証が不可能となった場合も含むかと思います。
先方の利益、究極には社会全体の利益の為に、これから話始めようとする内容でありまがら、その主旨を理解せずに、話題を転換された場合、「二の句」を口火として、先方に話そうとする本論は遮られます。
また、私が所持する、先方にとって有意義と思われる情報の伝達であっても、先方が転換した話題を、再び私の話題に再転換する道順を経る事が必須となります。
そうしてまで、情報を提供する必要性、あるいは必然性があるのか無いのか、といった躊躇が生まれるのです。その訳は、このような状況では、私が先方あるいは世の為に有意義な情報を与えたとしても、先方はその情報を誤用あるいは悪用するのではないか、といった懸念が生ずるからです。
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