「核戦争」や「環境破壊」など、全体的な破壊による人類の滅亡は是が非でも避けなければならず、この事項は他の何事にも優先されなければならない、といった視点に立脚して、私宮岡治郎の政治活動は組み立てられています。
すなわち、そのような事態に結果的に結果的に結びつく、個別の利害得失に基づく政治傾向に異を唱えることもして来ました。入間市の緑地保存に甚だしく反する政治傾向、アジア蔑視や人権無視を容認あるいは黙認する政治傾向、仮想敵国の軍備増強を歌い文句に自衛隊の軍備や施設増強を企てる政治傾向、等等は意義を唱えるべき対象でした。
現在、政治や社会各分野で、従来の秩序の瓦解の傾向が顕在化しています。すでに潜在的にあった傾向が、表に現れてきたといえるでしょう。
『瓦解』とは、広辞苑を引きますと、「屋根瓦の一部が落ちれば、その余勢で他の多くの瓦が崩れ落ちるように、一部の崩れから全体が崩れること。」となっています。
但し、単なる連鎖反応で秩序崩壊が進んでいるだけとは考えられません。①そもそも秩序を維持するとする側が、権力の簒奪者である。すなわち一応合法的な手続きをへて権力を奪取維持するものの、その過程においてまやかしの連鎖をなしている場合。②長年の惰性で権力の位置にあるものの、現実的な対応を放棄したり、体制側としての変革を怠っている場合、が想定されます。
いわゆる「秩序」それ自体についても、再考の余地はあるでしょう。
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