視察報告書を執筆中で、序盤から中盤に差し掛かったといったところです。視察先の市からいただいた資料を、唯要約しただけの報告書にはしないつもりです。視察後も再訪したので、私の疑問点や理解の不十分な点について重点的に現地を「見」て確かめ、無理の無い範囲で人から「聞」いた内容を、報告書といった媒体に変換、すなはち文章化する作業を行っています。
文章から文章にする作業は味気なく、どの様に巧みに加工しても、所詮引き写しの工程に過ぎないのではないかと考えました。文章で無いもの、言葉では無いものを、あえて文章や言葉にする作業こそ、真に価値を生む、知的醍醐味であると考えます。
彼のマルコ・ポーロを気取って、『南方見聞録』を書く心持ちです。もっとも、同書はマルコ・ポーロの口述を他者が筆記したのもであるようですが。
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