鉄道を高架化すれば、当然に駅舎自体も高架化します。厳密に言えば、レールとホームが地上の高さから、数メートル浮き上がります。
鉄道の駅舎の前に駅前交通広場を設置する場合、市街地再開発や土地区画整理でその広場の面積を作り出さなくてはなりません。駅の周囲の相当な範囲の地権者を巻き込みます。これは、多くの困難を伴います。細かい利害得失を惹起するからです。
レールとホームが地上から浮き上がれば、かなりの面積を高架下に確保する事が可能です。その最大の利点は、意外にも「天蓋付き自転車駐輪場」の立地場所の潤沢な確保、であろうかと考えます。時間貸しや月極めの自動車駐車場ならば、採算があっても、自転車駐輪場では、駅舎の至近距離では採算が合いません。したがって、都市部での駐輪場の確保には、自治体または鉄道事業者の負担を要します。
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