本日の読売新聞14~15面の『参院選座談会』は、多く「達見の宝庫」と評価出来る内容でした。達見とは、広辞苑によれば、「広く物事に通じた見識。すぐれた意見。達識。」となっています。
政治家は、知識は勿論、判断力を伴った体系的な知識の集積である「見識」を持つ事が必要条件であり、更に勇気を持って行動に反映する「胆識」を有して初めて、完全に近づくと思われます。
「座談」の登場者は、新聞社の編集員と財界人、政治学者2名でした。特に白眉と私が思ったのが、東京工業大学准教授の谷口尚子氏の以下の発言です。
「・・・、国民生活のために真のお人よしに徹する可能性もある。・・・」
現状の国政では、有力政治家の中で、それを実行する可能性ある、数少ないあるいは唯一の政治家への期待です。野党第一党の党首といえばお察しが付くでしょう。上の発言の前段階で、当該の政治家が「党利党略に走らないこと」が前提条件となっています。常に戦闘的な政治姿勢で地歩を築いてきたような型の政治家には、出来ない業でしょう。
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