議会の視察は、入間市民の血税を用いての視察ですので、「常任委員会視察」も「会派視察」も、入間市民の生活の向上に還元されるものでなくてはならないのは当然です。視察内容は、僭越にも彼の名文「読書子に寄す」(岩波文庫)の一部を「剽窃」して述べさせていただくならば、「・・・生活向上の資料、生活批判の原理・・・」でなければならなでしょう。
その為にも、視察の合間に垣間見た事項、あるいは想定外の見聞といった、いわば「視察の副産物」にも、十分な反芻や考察が必要である、と私は常日頃から考えています。
先日の、北海道方面への2泊3日の視察に際しても、豊富で多岐に亘る副産物を得る事が出来ましたので、以下に記述させていただきます。
①北見市内や旭川市内で、部分的に鉄道の高架化が達成されています。特にJR旭川駅は今年2010年の10月10日に駅舎そのものが高架化されます。
例え単線であっても、列車の本数は少なくとも、鉄道の高架化は進んでいます。そもそも人工的な軌道を走るのが鉄道の属性です。この交通機関は、道路と一切交差しないのが、21世紀の鉄道の在り方でしょう。
②旭川の歴史は、明治開拓時代の屯田兵に始まります。その後裔が陸軍第七師団であり、更に、現在の陸上自衛隊第2方面隊に続いています。
ところで、1936年の「二・二六事件」の被害者、渡辺錠太郎陸軍教育総監もかつて、第七師団の師団長を務めており、そのときの部下に、「二・二六事件」の首謀者がいた事が何とも、やりきれない気持ちです。
③「市役所の位置を定める条例」の改正については、地方自治法で「特別議決」とされ、賛成者が3分の2以上なければなりません。根拠は、公の施設の設置について規定した、地方自治法第4条第3項によります。北見市の場合、市議会で過半数が賛成しても、市役所の移動が「否決」された事が最近ありました。
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