「請願権」は、民主主義の原初的な形態の一つと理解しています。が、市民からの個別の請願が錯綜しては行政効率に支障を来たすでしょう。したがって、執政に対する常設的な民意の受け皿として、「議会」が成立した側面はあるでしょう。
「議会」とは、「請願」よりも後発的な、民主主義の装置である訳です。議会が、民意と切り離されて成立する余地はありません。議会が、首長の諮問機関として、「有識者会議」的な機能を担っている訳でも無いでしょう。
市民の大多数の世論であることが推測される事項については、議会側が事前に察知して、議会の発案として「決議」となるでしょう。
入間市議会の場合、「請願」は、通常準備での時間的な制約などによって、数百人程の署名が添付されるに止まります。15万入間市民から比すれば、極僅かの人数です。
しかし、市議会として、「請願」については、以上に述べた経緯から、謙虚で節度ある姿勢を請願者に示すのが基本でしょう。
コメント