中島敦(1909~42)の小説では、「名人」、「山月記」や「李陵」が有名で、高校の現代国語の教科書にも多く採用されているようです。
私は、それよりも「弟子」という作品を、座右の書としています。思想家孔子の言行を、高弟の子路を通じて、描いたものです。本日のタイトルの掲げた「天下万代の木鐸」も、その作品の中の、キーワードです。
五十歳で、師と同じく「天命を知る」に至った弟子の小路が、師孔子について述べた下りに出てきます。
「一小国に限定されない・一時代に限られない」、人類普遍の価値である、仁や義、礼や信を基準として、「超時代的な使命」を実践すべく、「与えられた範囲で常に最善を尽くす」孔子への礼賛です。
コメント