市議会の委員会審査の報告書は、各委員の生の発言を、そのまま列挙再現させるのが、最も正直である、と考えます。その姿勢を貫くならば、4~5時間に必用最小限に要約した、テキストを「幻の報告書」として、発表するとか、有志の間で、輪番で読み聞かせ合うのも一興かと愚考さえします。
しかし、現実は、延べ2時間弱の長さに圧縮しなくてはなりません。その際に、質疑と答弁の応酬の中から醸し出される、異見卓見として表れてくる部分が、要約という削減に中で、非常に残念ながら、真っ先に消されてしまう可能性が高いものです。
あえて言えば、大胆な質疑、問題とされる答弁、区々たる小局に基づく、決算審査の主眼とされる呪縛を超えた、真に市政経営的な質疑こそが、醍醐味であり、行政当局にも刺激となるでしょう。
12月定例会では、市議会議員の期末手当の減額の議員提案が、提出されません。それに対する、批判があるとすれば、それに対抗する有力な手段が、決算審査の内容を、市民向けに十分に開示して、市議会の最も良質の部分を、そのまま市民に提供し、市民の批評あるいは賞賛を仰ぐのが、最も好ましい対応策であるとさえ、私は愚考します。
ともかく、圧縮された原稿を読み返し、脱字の補充や語尾の補足、等等は勿論、失われた部の意思を、残りの原稿の行間にねじ込み、一般社会人の傾聴に値する報告とすべく、決定稿に向かって、目下邁進しています。
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