永年に亘る地域社会での信頼性、確固たる支持基盤と無縁の者が、徒手空拳で登場し、政治家を目指した場合、安定的な社会基盤を意図的に、破壊する場合が多く見られます。
何らかの社会的対立軸を摘示したり、社会的矛盾や社会的不満を最大限利用して、支持を膨張させるといった、古典的な手法もあります。
また、逆に、権威に擦り寄って、公的な犠牲を閑却して、全体主義的方向に走る、近代的な手法もあるようです。
これらの政治の特徴は、与えられた政治的位置での、律儀な努力を放棄する所にあるようです。すなはち、与えられた政治的業務を放棄する事を持って、既存の政治制度や体制の転覆を正当化しようとします。
近年、残念ながら地方自治の首長で、そのような方向に走る例もあるようです。「無から有を作り出そう」とする政治は、所詮虚業に過ぎないものです。三分の理が有ってさえも、七分の無理・不合理があり、社会的に問題提起をしたり、一石を投る事が出来ても、その破綻は予め定められているでしょう。
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