1975年の夏、私は北海道に一人旅をしました。上野から、東北本線『はつかり(初雁)』で青森まで往き、深夜に青森港から青函連絡船に乗って、早朝に函館に到着し、昼頃に目的地の倶知安に到着しました。
東北本線では、特急の指定席に座ったのですが、途中ダイヤの乱れがあり、一般車両の乗客を、特急の通路に乗せて、列車は進みました。通路には、新聞紙を敷いて、概ね一区間だけの移動の地元の人々が座りました。
鉄道の運営規則を機械的に適用すれば、一般車両の乗客を指定席の車両に乗せるのは、不可能となるでしょうが、指定席の乗客も、苦情はありませんでした。
この度の、東日本大震災に観る、東北地方の人々の相互扶助の精神や忍耐力を、私はこの頃から実感してはいましたが、今回は自覚しました。
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