度量の大きい人物の挙措や、乱世の処世術として、「清濁併せ呑む」という表現あるいは箴言があります。 古来多く使われて来ました。
この言葉の本来の意味は、君子の資質を有する者が、君子たらんと思う余り、「廉潔」を貫いて、肝腎の一戦で、一敗地にまみえる様な事態を至るのを、戒める為、君子ならばこそ現実的な対応を求める、といったものであったろうと考えます。
したがって、汚辱にまみれた小人が、自己の言動や行動に中の「小さな善行」を、「大きな悪行」と混ぜこぜにする、いわば「濁清を混同して誇示する」のとは、本質的に異なると考えます。
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