最近の私の日記は、やたらと権威主義的となる傾向があるのかも知れません。 今回も歴史上の最大級の偉人の名前を連ねて論評するのですから、どうしてもそうなるでしょう。 政治活動の中で痛感する事柄を、古典の一節を引用して論ずる為のようです。
「孔子とゲーテ」というよりも、「論語とヴィルヘルムマイスターの遍歴時代」といった方が具体的ですが、そうなると、かなり分かりにくい題名となったでしょう。
孔子の言行録『論語』の比較的有名な一節に、「巧言令色鮮仁」(こうげんれんしょくすくなしじん)、⇒「巧みな言葉や、顔色の良い者に、仁を守る者は少ない」とあります。この意味は、かなり見え透いたお世辞に限定するものでは無いようです。
ゲーテの長編教養小説『だけヴィルヘルムマイスターの遍歴時代』に登場する、さすらいの女性は、「褒めるに値するものだけを褒めた」とあります。したがって、特に拙劣な物事だけではなく、特に優れたものではない、平均的なものも褒めなかったのでしょう。
確かに、平凡なもの凡庸なもの、ありふれたものを、一つ一つ褒めるのは、傍から見て不自然なものです。
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