先日の漢字検定試験で、「渉禽類」の読みが出題されました。 私は意味は全く判断出来ないものの、発音は「しょうきんるい」であろう、との当て推量で 答案用紙に記入しました。 ところが、それで正解であったようです。
広辞苑で調べますと、【渉禽類】嘴(くちばし)・頸・脚などが長く、水中を歩き餌をあさるのに適している鳥類の総称。 とありました。
そこで【渉】を調べますと: ①水中を歩き渡ること。「渡渉・跋渉(ばっしょう)」 ②ひろく歩き見聞すること。「渉猟・博渉」 ③かかわること。「渉外・交渉・干渉」 とありました。
「渉」という漢字の付く語彙が、元来「水中を歩き渡ること」とは、想像も付きませんでした。今まで漫然と読んだり聞いたり、書いたり話したりしてきた言葉の一つ一つが、漢字検定(漢検)といった、ある種の強制力を持った学習機構のお陰で、検証するきっかけを得ることが出来ました。
漢字を通じて、言葉を丁寧に解明し「分析」する事で、本来の意味、他の言葉との類似性、そして僅かな違いを、理解する事が出来ました。
私の漢字の学習も、益々佳境に入って来たようです。
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