明治維新後、四民平等の世の中では、かつては士農工商の身分制度や幕藩体制の中で、「禄を食んで」生活してきた武士階級が、手練手管の経済活動の中で零落するのは目に見えたものだったでしょう。
この社会現象を、長年威張って来た、武張って来た、特権階級の没落として痛快に考えるか、社会的模範層の経済的零落を惜しむか、少なくとも経済活動から遠ざかった職種に活路を見出すべく、帰農への動機付け奨励したかで、その論評者の立ち位置が自ら判明するでしょう。
しかし、公民が全て同調するのは弊害をもたらすとしても、武士階級の根本理念である『武士道』こそは、現代の政治に求められる、重要な要素であると考えます。
ところが、残念なことに、政治は大部分が「商」と結びつきたがるものです。
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