歴史上の立憲主義の元祖、1215年のイングランドの『大憲章』(マグナ・カルタ)の背景について、60字の文章問題の設問の事例が、本日の朝日新聞朝刊の文化欄に掲載されていたので、自分なりに答案を記述して、模範解答と比較してみました。
果たして、イングランドのジョン王についての、私の認識不足が判明しました。 財政難で課税を恣意的に実施しようとした、といった点は正しいのですが、フランスへの領土拡張に失敗した、といった把握・認識の仕方に錯誤がありました。
ジョン王は、1066年のフランスのノルマンからイングランドを征服した、ウィリアムⅠ世の後裔のプランタジネット朝の国王であり、フランスの領土を侵略のよる獲得を、し損ねたのではなくて、領有地を「失地」したが正しかったのです。
政治制度の進展のきっかけも、意外な事柄が引き金となって開始するといった例は、枚挙に暇がありません。 そもそも、大貴族や高位聖職者が、民の為ではなくて、特権階級である自分たちの権利を擁護する動機で国王に突きつけたものが、マグナ・カルタでしょう。
しかし、「立憲主義」の原初的な形態であるのは、事実でしょう。 丁度、古代ギリシャの「民主主義」が奴隷制の上に成立していたようにです。
自身の政治経験からも十分に想像が付きます。 今現在でもあり得ることです。 今の私の方が、以前の私よりも、歴史について、こと政治的な側面に関しては、飲み込みがうまくなって來ているのかも知れません。
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