行政で、何らかの経費を、特に電気代等の公的な料金を省けば、「節約」あるいは「経費縮減」として、誉めそやされるでしょう。 会計上も前年度等と比較して、いくら歳出が「縮減」出来たかが、明示しやすいものです。 行政当局も、我々議員も、おそらく大多数の市民も、「節約」の二字には、ひとまずは満足するでしょう。
一方「浪費」はどうでしょうか。 行政の仕事や歳出の項目に「浪費」の科目は有りません。 したがって、そのようなものは存在しない、といのが建前になっています。 「浪費」の厄介な点は、存外積極的施策でありながら、何ら行政も市民も益することの無い点です。
「節約」であっても、支払先の事業所は、「節約」されたために今までの収益を減じ、業績が振るわなくなります。 市への納税も「節約」されるかも知れません。
ところが、「浪費」となりますと、市は勿論、何らかの利益に預かりそうな市民までも害する事が多いのです。 これは、単に金銭的に益するとしても、倫理を減退し、精神を蝕む要素さえあり得るものでしょう。
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