おおよそ為政者が私腹を肥やす行為は、経済的平等、社会的公正を志向する民主政治とは、相いれないものでしょう。 その私腹が、国民や人民の関知しない裏面で、外国に持ち出されて蓄えられたとしたら、国民や人民の対する背信行為であり、国益を損ないます。
これが発覚し、世上流布し、津々浦々に浸透すればいかなる専制政治(反民主政治)も生き残れないであろう、と私は憤慨すると同時に、冷静に洞察します。
去る4月3日に公表された『パナマ文書』について、今の段階では、報道による二次的な情報だけに基づいて論ずるに止まるわけです。 5月には全面的に公表されるようですので、その「効用」や、私自身の希望的な観測等を、以下述べることにます。
専制政治の当事者(一応は親族や友人として、間接性のオブラートに包まれていますが)が、この『パナマ文書』のリストに列挙されています。
まず、入間市の姉妹都市も位置するバイエルン州を地盤とする『南ドイツ新聞』の健全さを再認識します。 この『パナマ文書』の取得把握と、あらゆる妨害勢力からの保存・秘匿、そして天文学的な膨大な資料に取り組む、国際的な多くのジャーナリストのNPO集団的での地道な調査・解明に敬意を表します。
好戦国家の道を推し進める者達は、国民・人民の犠牲に無頓着である、といった基本認識を私は、長年抱いていました。 これには一定の憶測に基づく認識で、錯誤の入り込む余地もあり、確固たる証拠を得ることが出来ませんでした。
この不確実性の暗幕が、ここで一挙に取り払われました。 この効果は健全な作用をもたらすでしょう。 周り巡って、平和主義が世界的な共通認識として復活する事を、私は何よりも渇望しているのです。