食文化は一朝一夕には確立しないでしょう。 どうも、経済的な繁栄が必ずしも一致しない所に、「食文化」の食文化たる所以があるようでもあります。
勿論、一定の経済的繁栄は必要条件ではあります。 しかし、食事のマナーなどの形式的なマナーの喧しい地域では、味は後回しとなり、味わうといった本質的な要素が、劣位に置かれ、文化としての「味」の確立する余地がない者と思われます。
経済的に優位にある場合には、食事時間を惜しんでも営利事業に忙殺される社会的気風の為か、おそらく「味」に拘る、暇はないでしょう。
むしろ、経済的な競争原理から、離脱して人々、地域社会によって、「味」は確立し、存続してゆくものと思われます。
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