映画作品としての歴史的価値は不動である事を、まず認めた上で以下の論述に入ります。
1954年(昭和29年)制作の日本映画『七人の侍』の中で、侍の指導者勘兵衛の科白に、「城は、守っているばかりでは、もたん」というのがありました。
専守防衛では、武力が充実しても、敵と対峙した場合、一方的に不利になる、といった意味ではないか、と今考えられます。
この映画は、日本が自衛隊を発足させた1954年に制作されています。 野武士の襲撃から村を守るため、百姓達を武装させて村を守る七人の侍たちが描かれています。 自衛隊の存在が、背景にあるのでしょうか。
日本の再軍備の時代と呼応していると言えなくもないのです。 その時代背景で、専守防衛の自衛隊よりも、更に一歩進めた、と取られなくもないセリフが「城は、守ているばかりでは、もたん」です。
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