西洋のキリスト教世界では、宗教上時代の趨勢に合った政治決定を実施した統治者への評価が高い様です。
古代ローマ皇帝でキリスト教を公認した、コンスタンチヌスⅠ世と、フランスで36年続いた宗教や貴族党派の内戦を、ユグノーに一定の宗教的自由を求めて終結したアンリ4世とは、共通性なあるようです。
以下に寛容としても、旧来の宗教的環境に囲まれて育てば、新たな宗教を公認あるおは容認する政治的決定は本人は勿論、取り巻く人的繋がりの制約があって、ほぼ不可能か考えます。
コンスタンチヌスⅠ世については、その母がキリスト教徒っであった事、アンリ4世については、その母がユグノーであった事が、決定的な要件です。
要するに、母国語を意味する、英語の『マザー・タング』と同様に、母親の宗教観は、本人の人格形成に決定的な影響を及ぼすものなのでしょう。
j自身の血となり肉となって来たものを公認あるいは容認するのは至極当然であり、後はどの様の政治的にまとめるかにかかっているのです。
最も、後段の要素が、政治的には肝腎ではありますが。