公明新聞の本日付の4ページの記事「読書」の中で、須田努氏著『吉田松陰の時代』(岩波書店)への、町田明広氏の書評の中で、「・・・そこには政治的危険性には無自覚で、・・・」とありました。
前後の文脈を捨象しても、この「政治的危険性」は、私が最近とみに、問題視している事項です。
特に、吉田松陰の思想の中で、「国防の手段を「至誠」に置いたと分析する。」といった分析は、直弟子が倒幕の指導者、明治新政府の主要人物となった為、後の軍国主義や、先の大戦末期の日本の悲劇にかなり直に繋がるもの、と考えます。
松陰は政治家では無く、あくまで思想家ですが、純粋な諸思想は、それぞれ直接的に政治に変換すれば、「危険な思想」へと転化する宿命があるのではないかと、つくづく考えます。
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