政治は勿論、政治に限らず、議論の場に於いては、対立する相手側を説得し納得させない限り、弁証法的な意義において、自己の論理の進歩発展は無い、と考えるようになりました。
私は市議会に於いて、比較的多数派の優位の立場にあるものの、単に最終的な多数決だけでの、弁証法上の『止揚』抜きでの議決(決着)は、不毛な帰結であり、不本意なものです。
総合的に妥当性を欠くとしても、対立する相手側の論理を一応理解した上で、「一理有り」との譲歩の上で、総合的総体的な妥当性、あるいは相手の根拠の不明晰さ、矛盾を、時には情け容赦なく、論駁しなければならないでしょう。
その場合、中途半端に譲歩した形となって、なかなか決着がつかづに、ずるずると相手側の論理のすり替えに引き込まれないよう、防御的な理論武装も身に付け、鍛えて置く事も肝要でしょう。
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