1月29日(金)付の、朝日新聞朝刊13ページの《耕論》「韓国司法はなぜ覆す」で、慶應義塾大学名誉教授の小此木政夫氏の論述の、桜井泉記者の聞書きが、秀逸でした。
私にとってここ数年、韓国について腑に落ちない事柄の一つが、これを以て解消されました。 この解消は、「司法積極主義」といった「鍵となる言葉」(キーワード)で、解き明かされました。
その淵源は、儒教政治の理念の支配でした。 歴代の王朝は、具体的に『司諫院』や『司憲院』といった装置によって、恒常的に儒教に監視されており、その統治構造の雛型が、現代の司法の優位につながっている、といった論証でした。
単に、日本の責任を厳しく問う判決が、韓国の人々にとって「喝采すべきものである」といって、韓国の裁判所をステレオタイプに単純化するのは、あまりに浅薄な理解となります。
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