かつて欧州の戦争、普仏戦争(1870年)で大勝したプロイセン軍。その陸軍参謀モルトケの言葉として、今後に国家にとって有用な人物の条件として、以下の様に述べたとされています。
すなはち、「意欲が低くて、能力の高い人物」です。 戦勝国の立場として、これ位が丁度良い、といいた意味合いに解釈して来ました。
最近、これはモルトケの謙虚な言回しでは無いか、と考える様になりました。 すなわち、「意欲」を「野心」と読み替えるべき、という事です。
野心の高低と能力の高低の、組合せには、4通りありますが、好ましい順で列挙しますと、以下の通りです。
①野心が低くて、能力は高い ②野心が低くて、能力も低い ③野心が高くて、能力も高い、 ④野心が高くて、能力は低い
社会通念では、③④①②の順かと思います。が、野心家が社会に多くの害をもたらす場合が多く、野心は低いに越したことはないのです。
能力は高いに越したことはありません。 が、野心との並列の置いては、両者共に低い方が、両者ともに高いよりは、無難なのです。
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