ナチスドイツのヒトラー総統、独裁体制ロシアのプーチン大統領、この人類の生み出した二大悪。 それに真っ向から対峙した代表的人物が、喜劇王のチャップリンとウクライナ大統領のゼレンスキーであり、その行動は、人類の存亡を賭けた闘争ともいえるでしょう。
独裁権力の振り回しは、国内では硬軟併せた巧みな暴力であり、対外的には無慈悲を殊更標榜する武力行使に表れてくる様です。この、一筋縄では立ち行かない、巨悪且つ難敵への、対抗は強く靭やかな知力と忍耐力を要するようでもあります。
チャップリントゼレンスキー、この二人には、幾つかの共通性があります。①出自がユダヤ人、②喜劇役者、③マスメディアへの表現力、です。
①は、歴史上連綿と継続する迫害の背景、自身の家系・家族の状況、生立ちの事情、社会的な軋轢、そして差別が、厳然として在るでしょう。
②は、トップレベルのコメディアンとしての評価や名声、それも単なるドタバタ喜劇に止まらず、常に社会的更には政治的なメッセージを含有して来たという要素があり、表立って表現出来なかった、悔しさもあったかと考えます。
③は。映画『独裁者』の劇中で、ユダヤ人の理髪師が、独裁者に間違われ、独裁者に扮して、真実を語るといった設定と、一国の大統領が、インタネットを通じて、リアルタイムで、全世界へ呼びかける実感です。
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