西武池袋線の元加治駅は、1926年(大正15年)に開業した、80年以上の長く歴史のある駅です。駅舎とホームの大部分は入間市側に在りますが、ホームの西の一部は飯能市側に在ります。つまり入間市と飯能市との境にまたがって、この駅は立地しています。
地方自治体の行政境付近は、開発が遅れるとか、道路や水路などの形態が不整形であったり、機能が不全であったりするのは良くあり、その事例は枚挙に暇の無いことです。
この元加治駅とその周辺も例外ではありません。したがって、この駅周辺の健全な整備については、広域行政的な対応や、入間市と飯能市との一部事務組合に準ずるような、単位あるいは母体が必要であると考えます。
この度、元加治駅は島型のホームと駅舎との間の跨線橋の両端にそれぞれエレベーターが設置されます。今年の8月下旬の着工、来年の春の供用開始と聞いています。工事費の負担割合は、地方自治体が3分の1となっています。この3分の1を入間市と飯能市とで折半し、それぞれが6分の1ずつ負担する、となっています。
この合意形成を基盤に、元加治駅南口開設についても、両市の一体となった協力体制が望まれるところです。
飯能市にとっては、岩沢南部土地区画整理事業の一環として、また現実的に岩沢地区の特に西武線の線路の南側の住民、更に市内阿須の、運動公園や体育館、野球場、駿河台大学を含めて、南口開設の要望は入間市以上に大きいものです。それでいて、南口は鉄道事業者である西武鉄道の土地であるものの、入間市野田地域にあります。
入間市にとっても、野田1区上郷、仏子の10区プランヴェールマンション、5区の上仏子、9区のリバーサイドマンション西側区画の住民にとって、元加治駅は最寄り駅です。また、入間市が中期的な展望の下、公有地化を進める加治丘陵の自然体験区域を旧宮岡ブドウ園を経由したり、阿須のあけぼの子どもの森公園を横切ったり、同じく阿須の入間川河川敷のちびっこ公園から上橋まで河川敷をあるいて、元加治駅と結ぶ場合に便利になりまります。
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