通常のテレビの視聴や、新聞の購読からによる情報では判断できない様々な要素や、マスコミの報道姿勢からは抜け落ちている実態を知るのが、現地視察の意義の一つでしょう。
現地視察(現地調査)は、存外知的な作業です。それも、公共施設の会議室などで、公的な立場の者同士の問答だけでは、実態の把握は十分では有りません。
『八ツ場ダム』の予定工事を前提とした『生活再建対策』には、ご当地の地場産業の一つでもある、川湯温泉の営業の再建もあります。仮に、「生活再建」が金銭的な保管で、至れり尽くせりであっても、生活の手段が確保されなくは、住民はいずれ故郷を去らなくてはならない事態となります。
卑近な例ですが、川湯温泉の源泉の温度が高いことは、温泉地としての存続にとって都合が良いかと考えました。草津温泉も源泉が高温のため、「湯もみ」といった伝統的な入浴法がありますが、川湯温泉の源泉は更に高温のため、水で冷却しなければならないほどです。
源泉地と浴場とが遠隔地となっても、温泉の温度は十分過ぎるほどに高温なのです。そのことを、実際に温泉組合の協同浴場の露天風呂に入浴して、肌で感じました。
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