午後2時から、狭山市の智光山公園内にある『狭山市勤労福祉センター』で、元内閣官房長官の町村信孝氏の講演があり、第九区市町議員協議会の議員として参加しました。議題は『自民党の現状と今後について』で、緊急に開催が決まったものでしたが、200人近くの参加者がありました。
町村氏は、文部大臣、外務大臣、内閣官房長官を歴任し、教育問題や外交問題など実務を踏まえた上での、野党自民党の一派閥の代表でもあり、現政権への包括的な批判と、野党としての自民党の基礎的な条件に伴う現状を、分かりやすく解説しました。
扇情的にならず、テレビや新聞の論調にも誘導されない、独立した自由な発想や見識も垣間見ることが出来ました。
キーワードとしては、自民党の立脚点である「保守主義」を示しながら、かつてのイギリスのサッチャー政権やアメリカのレーガン政権といった保守政権の「変革」に触もれ、「自助努力」や「小さな政府」についても、従来の先入観を払拭するものでした。
普天間基地については、かつて外相時代に、アメリカのライス国務長官との度重なる交渉の上での結果が反映されていること、鳩山内閣による、普天間問題についての期限の「5月末」については、批判以前に「心配」であるとの心境を述べました。
一方で少子化によって、文教予算が減少している事実を認めた上で、『子ども手当て』の対案として、幼稚園無償化、小学校給食無償化、子供医療費無償化を紹介しました。
最後の対案については、野党提案であるので新聞に小さくしか報道されない事実や、給食費未払いの問題、また地方自治体が国に先んじて医療費の無償化を勧めている事実などを、的確に踏まえた上での発言となりました。
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