午前東京都町田市を、午後神奈川県秦野市を視察しました。
午前9時半から、町田市役所本庁舎の市議会本会議場脇の「議会ロビー室」で、福祉のまちづくりとして、「障害者雇用」について障がい福祉課から、「バリアフリーマップ」について福祉総務部から、それぞれ説明を受けました。
町田市は福祉施策の進んだ自治体として定評があります。期待にたがわず、様々な福祉メニューがありました。
事務分掌を障がい者対象に絞った「地域福祉部」の機構、身体・知的障害と精神障害とをで区分けした対策、公共施設に限定しないバリアフリーマップなど、多くの施策が参考になりました。
町田市の機構では、福祉系の部が3つありました。今回の視察目的の分掌の「障がい福祉課」と「福祉総務課」は、「地域福祉部」に所属します。他に、「いきいき福祉部」は、保険年金や高齢者福祉・介護保険等を、「子ども生活部」は、児童青少年課や子育て支援課、青少年センター等、幼児から青年までの施策を担当します。
視察後、町田駅の百貨店(小田急)ビルの9階で昼食後、同ビルの町田駅のガードのタクシー乗り場前に出店している、『福祉の店』を見学する機会を得ました。様々な工芸品や食品、更に農園で栽培されたしいたけ等を売っていました。
店の脇の壁には、町田市立の『リス園』や『国際版画美術館』のポスターが掲示してありました。両者とも障害者の雇用を実施しています。他に、『大賀ぐうし館』、『ニーズセンター花の家』があります。
午後2時から、秦野市の『すえひろ(認定)こども園』を訪れて視察を行いました。建物が鉄筋コンクリートの総2階建てで、1階が保育園、2階が幼稚園となっていました。子育て環境はかなり整っており、子育て支援としての保護者相談もありました。
秦野市は、伝統的に幼児教育が早くから進み、市立幼稚園だけでも14園ありますが、近年幼稚園の入園児不足と保育園への希望の増加が、認定こども園に移行した大きな理由のようです。それを説明では、「幼稚園から保育園にニーズが移る」と表現していました。
同こども園では、平成11年度から、平成19年の立法の「幼保一元化」前から、保育園と幼稚園が一緒に仕事をしてきたそうです。但し、勤務形態が違うとのことで、これらが課題であるようでした。子供にとって何が好ましいかが基準で、行事も出来るだけ合同で実施しているようです。
こども園は、平成20年4月にスタートし、研究会での「こども園の在りかた」についての検討を踏まえており、まず給与体系から手をつけていきたいとのことでした。
先生と保育士の連携の下、保・幼園児合同で、4・5歳児を混合クラスで、「新しいレールを敷く」と、保護者の理解を得なければならないようです。
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