朝7時25分頃に、入間市駅に赴きました。本日は、横浜で開催される自治政策講座に参加する入間市議会の保守系クラブの議員が、入間市駅に集合しました。通勤時間帯に一同西武線で池袋駅に行き、JR湘南新宿ラインで横浜駅に向かいました。
雨の中、横浜駅から会場の『TKPコンカード 横浜カンファレンスセンター』に徒歩で赴きました。『自治体議会政策学会』の主催する、『第12期 自治政策講座 in 横浜』、「住民と変える ―地域の課題に応える議会へ」が、定刻通り午前10時に開始しました。
全体を俯瞰しますと、次の3つの講義になりました。
第一講義 10:05~12:00
「自治体議員の役割と議会のあり方・改革の方向」
竹下譲 自治体議会政策学会会長・拓殖大学地方政治センター長
第二講義 13:00~15:00
「生物多様性保全と自治体の環境政策」
畠山武雄 早稲田大学大学院法務研究科教授
第三講義 15:10~17:10
「分権と道路行政 ―道路の開設や維持、高速道路をめぐる課題」
武藤博己 法政大学大学院政治学研究科教授
①は、三重県の北川知事の招聘で、三重県教育長を務め、県議会で答弁もした経験もある講師の講演です。「議会基本条例」等を、形にとらわれ過ぎた“流行り”の議会改革、として否定するなど、逆説的で、独断的ではありました。
真の「議会改革」のあり方について、「議会本来の機能を取り戻す事」としています。日本にモデルを求めるのではなくて、イギリスの地方議会などに求める等、豊富な事例を解説し、示唆に富んでいました。
②は、「生物多様性」という言葉の起こりから、環境保全への取り組み方の進展、国際条約、国内法の整備の現状を解説しました。「生態系の多様性」、「種の多様性」、「遺伝子」の多様性の3つの段階を、保護する目的があります。地方からの取り組みについて、理解不足を指摘しつつ、多くの可能性などに及びました。
③は、航空写真の比較で、日本の道路が多すぎる事をまず指摘しました。日本の行政の特殊性、道路の管理、道路の種類と指定、道路建設の財源、民主党の道路政策等を論じました。「交通需要管理」の制度移行は、21世紀の重要な課題でしょう。
また、挿入的に、「政治的な思惑」によって、不合理的に道路が造られる弊害も指摘しました。この件については、岩波新書の『入札改革』で十分に論じおられる様です。
②③は、大学の講義スタイルそのままで、自身の学生時代を思い出しました。会場は、最新式の貸し会議室で、21世紀を実感するような「国籍不明的な」建物でした。
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