総務常任委員会が午前9時30分から11時20分頃まで開催されました。市執行部から提案の議案審査の後、休憩をはさんで、市民からの請願についての審査となりました。
私は、請願審査が行われた午前10時20分頃から11時20分頃まで、委員外議員として出席しました。事前に質問事項の通告と委員長の承諾を得れば質問可能ですが、純然たるオブザーバとして出席しました。
請願は、「非核三原則の法制化」の意見書の政府や国会に対する提出を求めるものでした。傍聴者希望者は19名だそうで、委員会規則の15名を上回ったので、抽選で15名が選ばれて委員会室に入室して座席で傍聴しました。市議会議員は、総務常任委員会の委員8名の他、紹介議員1名、委員外議員6名が出席しました。参考意見聴取のため、執行部からは、企画部長、企画次長、広報広聴課長が出席しました。議会事務局からは担当者2名が出席しました。
全体的には、「非核三原則」そのものは国是として尊重するといったほぼ共通認識がありました。
しかし、第五福竜丸の水爆実験での被爆(1954年)や、その後始まった原水協、原水禁の活動を、基本的な年代まで取り違えてた上に、佐藤内閣が提唱した「非核三原則」(1967年~)と混合する場面がありました。
また、国民投票法(日本国憲法の改正手続きに関する法律:2007年制定)や、憲法審査会の調査・審査対象と誤認する等、議員の基本的な事実誤認が多く、勉強不足を残念に思いました。
「法制化」が論点でしたが、世界的な核兵器廃絶の動きもあり、両論併記とすると矛盾もあります。また、今現在の現実的な日本の安全保障問題と別次元の、なまなましい広島での原爆体験が請願者の論拠でもありました。
本来ならば、国政上の安全保障や、国際的な核兵器廃絶の課題であり、地方議会には馴染みませんが、請願として市民から提出された以上、誠意をもって対処し、賛成反対にかかわらず、深く調査研究した成果が示されるべきであった、と思いました。
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