午後1時10分頃から3時10分頃まで、富士宮市役所の市議会会議室で、「防災対策について」視察しました。更に3時半頃まで、市議会の本会議場等を見学しました。
担当の総務部防災生活課の課長は、名刺によりますと「気象予報士」の資格もあるようで、自然災害を客観的に、冷静に把握していました。これについて、視察した側の中には、「危機感覚が薄い」、「防災訓練の動員が少ない」、としてのマイナスの評価も潜在的にあったようです。
しかし、富士山の火砕流災害についても、微動の段階で警告すれば、噴火して火砕流は押し寄せるまでは、かなりの時間差があり、住民の避難の完了後となる、との見解が示されました。
昨今、殊更に大きな自然災害の可能性を提示して、その対策の「必要性」を喧伝する政治情勢が拡がっています。 その中で、高飛車の出る相手を、足払いするような痛快さと、一服の清涼剤の爽快さも感じ取れました。
自分なりに関心持った事項について、要点筆記しましたので、以下ご紹介します。
3月15日発生の地震の概要: 短い時間の揺れだった。
市内の被害状況: 寄棟の瓦屋根の上部で、破損した例が多かった。切妻の瓦屋根の破損は軽かった。
公共施設の被害状況: 学校校舎はほぼ耐震化が完了している。体育館の吊下げ型の照明器具が、揺れて天井に衝突し、落下した例がある。
市の対応: 破損した屋根に掛けるビニールシートは、自前で御願いした。瓦礫は市で撤去した。隣の富士市では対応が逆で、両市民の中で、批判の材料となった。
防災体制(計画): 富士山の噴火は確率2%。 気象庁の「低周波地震」の観測もあり、噴火前の予兆で、充分に避難の時間がある。気象庁の大雨注意報は、地震後半年程は、従来の50%の雨量基準で発令される。
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