午後2時から、市内黒須の『石川洋行 楽蔵 rakura』で、『入間市の文化遺産をいかす会』の総会、研修会、懇親会があり、会員として参加しました。
総会の中では、平成24年度の事業計画で、仮称「文化遺産まっぷクロス」の発行が掲げられました。それを含めた「市民提案型共同事業」のプレゼンテーションによって、入間市の自治文化課から、20万円の委託料が収入として、見込めるようです。
「文化遺産」は、「文化財」とは違うとの説明もありました。「文化財」は、登録されたものに限定されますが、「文化遺産」は、それよりも範囲が広くなるという事です。
といっても、主として明治以降の建物に絞られる方向性もあるようです。入間市の商工課と、「観光」の側面での協働も企画されています。
研修会は、コンピュータのパワーポイントによる投影を中心に、「武蔵豊岡教会」の設計者、W・M・ヴォリーズ氏の歩んできた道と題して、40分間ほどの、浅井氏の講演が中心で、中身の濃い勉強となりました。
私自身ヴォリーズ氏については、有る程度予備知識があるつもりでした。ところが、キリスト教的な価値観や、氏の生きた時代の背景などを含めた、総合的な学習となりますと、私の予備知識は量的に乏しいだけではなく、一面的な理解に過ぎないものであった事が、次第に明らかとなりました。
ヴォーリーズ氏が、日本に帰化した際の日本語の名前『米来留』は、彼のミドルネームの『メリル』への漢字の当て字に止まらず、『米』アメリカから、『来』来て、『留』日本に留まった、という意味が込められています。
米国も製薬会社、メンソレータム社の外皮薬の日本での製造販売会社は、ヴォーリーズ氏が社長を務めましたが、この「現地法人」の『近江兄弟社』の「兄弟」とは、キリスト教的な意味での、「ブラザーズ」を含んでいる、とのこと。
懇親会は、専ら文化に浸った内容でした。このような価値感の会話は。久方ぶりでした。
コメント