「監査」とは、広辞苑によれば「監督し検査すること。」とありました。 元来の意味はその通りでしょう。 が、入間市監査委員としての、具体的な業務や権限の範囲について、局に当たる者として、本日考察してみました。
手掛かりは、先日5月27日(木)の「監査委員研修会」で講師講演中に投影されたパワーポイントと同じ版の印刷物です。 本日の私なりのおさらいで、そこから抽出した事柄を書き並べてみたいと思います。
監査委員の主たる「監査」は、決算審査であり、その決算審査方法には、積極説と消極説とがあるようです。 何だか法学での学説の仕分け方を連想しますが、そもそも監査とは司法に類似性があるようです。
消極説は、①計数の正確性・予算執行の合規性(規則への適合性)、②収支の適否や合規性(規則への適合性)、を専ら審査すればそれで事足りるとするものです。
それに対して積極説は、①②に付加して③経済性、④効率性、⑤有効性といった観点からも合わせて審査します。 かなり決算審査の視野が広がります。
但し、監査委員としての監査は、「政策評価」とは異なるとされています。すなわち、「政策そのものの妥当性」について、価値判断はしないもののようです。
政策全般について質問したり、審査・審議したりする通常の市議会議員からは、一歩控えた存在のようです。
他の業務に例えれば、やはり司法に類似性があり、能動性よりも受動性にその本領があるようで、集中力や慎重性が求められるようです。
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