政治家にとって、歴史、取り分け20世紀の日本の歴史は、人文科学的な歴史だけを、教科書風に情報発信するだけでは、済まなそうです。 政治的な談話として論ずる場合、中韓への慎重な配慮を要する様で、科学的客観性がどれだけ守られるのか、いささか危惧する側面もあります。
遅ればせながら、読売新聞の7日(金)朝刊1面トップ等に詳細に掲載されている、安倍首相の「戦後70年談話」の内容を検討した有識者懇談会「21世紀構想懇談会」が、6日(木)に首相に提出した報告書は、感慨深いものがありました。
その「要旨」だけでも長文ですが、一応通読しました。 歴史教科書の記述とは、執筆の視座が異なり、執政者の視点での反省が多くありました。
私にとっても、穏健に日本の国益を意識した歴史観を垣間見るのは、歴史的な真理は一つとしても、見る方向によっての違いを習得でき、従来の自身の歴史観は基本的にぶれないものの、他者との歴史論争の場合の、論拠の多重性をあらかじめ、掌握できます。
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